今年の月下美人観賞会を開催

今年の月下美人観賞会を開催

さんろく自然塾うめだファームでは月下美人が咲くと皆んなが集まって観賞会を行ってきたが、昨年は新型コロナ蔓延防止のため中止した。

今年も第1回目、6月の開花時にも新型コロナ蔓延防止のため、観賞会を中止した。

今年2回目、9月5日、開花時に高齢者5名による静かな観賞会を行った。

ご縁は喜寿を祝うためさんろくカフェで食事された女性の仲良し5人組、月下美人の葉にたくさんの花芽がついているのを見つけて、「一夜の花というが、咲いたところを見たことがない」、「咲き始めから満開になる様子を見たい」「開花した時の香りを感じたい」と切望された。

高齢者だが、既に2回のワクチン接種が済んでおり、微熱・咳などはなく全員体調は良い。さらに屋外であり、マスクをして、出来るだけ距離を開けて静かに鑑賞するとのことで、5人のみで観賞会を行った。

独特の香りな中で、真っ白で清楚な月下美人の開花した姿は何度見ても素晴らしい。

特に多くの花弁が刻々と背後にそり返る姿は感動する。このそり返るためのエネルギーはどこから来るのかが不思議である。

月下美人は例年3〜4回咲くが、9月に開花する数が最も多い。花は20時頃から、ゆっくりゆっくりと開花して行く。

花弁が細かく震えている時もある。一夜の花、何度ながめても同じ姿ではなく、見あきない。

今年の観賞会には101個の花が咲き、9月4日〜7日の間で計175個の月下美人が咲いた。

咲き終わった花は多すぎて鉢の土に戻しているが、台湾では花を乾燥させて販売(土産にも)しているとのことである。

商品名は覇王花(曇花(tan hua))といい咳、喘息、肺炎など呼吸器系の疾患や高血圧、体脂肪の改善に有効で乾燥花をスープに入れて薬膳料理の具材にもするという。

香りの成分も分析され論文も出ている。月下美人の花、レシピ以外に検討余地がありそうである。

もう既に次の花芽がたくさん付いている。10月には幾つ花を咲かせてくれるのだろうか

はやく新型コロナウイルス感染が収束して、来年には、皆んなが集まって、賑やかに月下美人鑑賞会が出来る事を祈りたい。