日本遺産「葛城修験」

こちらでは葛城修験と吉祥草寺について説明しています。


葛城修験(かつらぎしゅげん)とは?

大峰山と並ぶ修験道の聖地とされる葛城山は、和歌山~大阪~奈良の境にそびえる峰々の総称です。

この地には修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)が法華経八巻二十八品を1品ずつ埋納したという28の経塚があり葛城二十八宿といわれます。

修験道は日本古来の山岳信仰が仏教などの影響のもとに習合された日本独特の宗教です。

今も修験者たちの聖地とされ、経塚、縁のある寺社、滝、巨石を巡ります。

※令和2年6月19日に「葛城修験」里人とともに守り伝える修験道はじまりの地が、文化庁の「日本遺産(Japan Heritage)」に認定されました。


役行者(えんのぎょうじゃ)とは?

7世紀に奈良県御所市で生まれ、役小角(えんのおづの)がその本名であると言われています。

葛城山や大峯山で活躍し、また全国各地の霊山を開創し修行したと伝えられています。


吉祥草寺(きっしょうそうじ)とは?

住所: 奈良県御所市茅原279
駐車場: 無料駐車場あり

吉祥草寺は奈良県御所市茅原にある本山修験宗の寺院です。

役行者の生誕地で役行者によって開創されたと伝えられ、行者堂には役行者の自作とされる32歳の像や母親像が安置されています。

毎年1月14日には「茅原の大とんど」が行われます。

 

産湯の井戸があり、役行者が誕生したときに『一童子現れ、自ら香精童子と称し、大峯の瀑水を吸みて役ノ小角を潅浴す、その水、地に滴りて井戸となる』と伝わる。

 

井戸の近くには役行者の腰掛け石がある。

 

境内には経塚や不動明王像がある。

 

本堂には、五大明王(不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王)、地蔵菩薩、薬師如来がまつられている。

 

行者堂には、役行者自作と伝わる役小角32才の行者像 役小角の母君である白専女がまつられている。堂内の撮影は禁止となっている。

観音堂には、阿弥陀如来、千手観音、弘法大師がまつられている。

 

江戸時代初期に天河大弁財天社より勧請したとされる弁財天です。

吉祥草寺の鎮守社である熊野権現社です。

 

境内には休憩所や綺麗なトイレも整備されています。

お近くに行かれることがありましたらぜひお立ち寄りください。

 


最終更新日 2021年4月6日