稲わら(稲藁)を稲木にかけて天日で乾燥する稲掛け干し。
毎年、稲刈りの後に稲藁を束ねて天日で乾燥させ、倉庫に保存しておいて翌年の農作物の栽培に使用する。
この稲藁を乾燥させるのが稲掛け作業である。この作業は毎年、母の仕事となっている。母は今年93歳である。
藁の束を掛ける稲木(はで)の高さが高いが、今年も元気で稲掛けをしてくれた。
祖父の言葉で「毎年同じ事が出来るのは幸せ」と言っていたと聞くが、いつか出来なくなる時が来るのだろう。
来年も棗(なつめ)の実る頃に、稲掛けが出来るよう母を支えたい。