さんろく自然塾うめだファームでは十数来年月下美人を育てています。
現在、26鉢を育てていますが、今年の蕾の数はかなり多い。一株で多いものは蕾が15個もつけてるものもある。月下美人はほぼ同時に蕾がついて、ほぼ同時に一度に咲く、神秘的な一夜花である。縁があって月下美人の鉢は遠方の嫁ぎ先でも、親株と同じ頃に蕾をつける。DNAを受け継いでいる不思議な美人である。
メキシコ原産であるが、花は咲いても、受粉しているのに種は着けない。
何故か強い独特の香りを漂わせる。何故、受粉してるのに種はつかないのか?
淘汰されるような変異がどうして起こるのかも疑問であるが、開花時の花弁のそり返りの動きも不思議である。
月下美人の名前は明治時代の台湾駐在大使の田氏が昭和天皇にこの花の名前を尋ねられ、とっさに『月下の美人』と答えられたことからであるという。
今年も満月の光のもとで皆んな集まって不思議な美人の開花を鑑賞したいと思う。