モグサの作成

さんろく自然塾うめだファームのオリジナルモグサを作ろう!

さんろく自然塾うめだファームではヨモギの栽培をしています。

みなさんもよもぎ餅を食べたことがありますよね?

ヨモギは古来より万能な民間薬として使われてきました。

また、ヨモギはお灸(きゅう)につかうモグサの材料となります。

このフワフワの綿のように見えるのがお灸のモグサです。

自分でモグサを作りたいとヨモギとモグサの研究の第一人者である筑波大学の形井秀一先生、千葉大学環境健康フィールド科学センターの松本 毅先生に相談しました。

ヨモギからモグサを作るなら、モグサ作りに適したヨモギを栽培したいと懇願して、新潟県糸魚川地域のヨモギの苗を紹介して頂いてから2年が経ちました。

5株の鉢で育てていたヨモギは地下系がどんどん広がり、株分けして今では農園での栽培できるま順調に生育しモグサが作れるヨモギの量を得るまでになりました。

 

ヨモギの栽培記録についてはこちらをご覧ください。

ヨモギの栽培

今後は体験のひとつとして、モグサの作成なども実施していければと考えています。

今後も試行錯誤をしながら準備をすすめています。


令和2年4月

株分けしたヨモギはまだ背も小さく、葉も小さいです。

 

モグサを作成するための念願の唐箕(とうみ)を入手しました。

唐箕は風力を起して穀物を籾殻・玄米・塵などに選別するための農具です。

とても立派な唐箕で「紀伊 橋本 梶川農機具製作所 昭和22年新調」と記載がありました。

 


令和2年6月

石臼を入手しました。

持ち手の部分がなく、こちらは少し修理が必要そうです。

また一歩、オリジナルのモグサに近づきました。

石臼を使うことで香のよりモグサを作れるようです。

 

6月になると葉も大きくなり、背も高くなっています。

 

ヨモギの刈り入れをします。

 

モグサを製造されている滋賀県の亀屋佐京商店の松浦達修氏に相談したところ、もう少し早めに刈り入れをした方が良かったようです。

亀屋佐京商店は寛文元年に創業されている歴史のあるもぐさ屋さんです。

理想の刈り入れの時期は地域により違い生育状況をよく観察することを学びました。

 

ヨモギの裏には絨毛(じゅうもう)という細かい毛がはえており、それを精製したものが良質なもぐさとなります。

モグサの原料となるよもぎは、通常のヨモギより葉が大きな品種がよく使われます。

農園のあぜにはえている普通のヨモギと比較してみました。

大きいのがよくわかります。

 

刈り入れたヨモギを乾燥させていきます。

ヨモギを茎から取り除きました。

葉がだいぶチリチリになってきました。

 

また進展がありましたら追記していきます。