水田には今年もホウネンエビ(豊年蝦)がたくさん出て来た

さんろく自然塾うめだファームの水田には今年もホウネンエビ(豊年蝦)がたくさん出て来た。

体長はおよそ2cm程度で、尾叉(びさ)と呼ばれる二裂に分かれている尾っぽは明るい赤色をしている。

ホウネンエビは普通のエビのように脚で水底を歩くことはせず、背泳ぎ(背中を下にして)をする変わったエビである。

11対の脚で泳ぎながら水中の植物プランクトンを鰓(えら)脚で集める。

メスには第11鰓脚の下に卵嚢があり、フラスコ状三角形である。(背泳ぎしているので簡単に確認できる)

寿命は四十日程度という。

このホウネンエビの名の由来はこのエビが出現した年は豊作になるといわれていることからだという。

学術的には明治25年(1892)に帝国大学農科大学(現東京大学農学部)の石川千代松博士が藤沢市の鵠沼地区で発見したのが最初という。

農薬・酸性雨の影響も否定出来ないが、絶滅危惧種になっている地域もあるという。

このホウネンエビは田植え後にみるのが楽しみのひとつである。

今年も豊年になるかな!

ホウネンエビ大切に次世代に繋ぎたい。