藤の実のはじける破裂音

さんろく自然塾うめだファームの山すそでは【藤の実のはじける破裂音】がし、自然の息吹の春はもうそこに来ています。

さんろく自然塾の裏山では今日、昼前後からパチ…パチ・パチ・・パチパチ・・パチとお音が連続して鳴りはじめました。

最初はイノシシが小枝の積み重なった山の斜面を登り降りしているのかと思つて山を見ていましたが、高木の雑木から音が鳴る度にひらひら、ひらひらと落ちてくるものがあり、すぐに藤の実の鞘がはじける破裂音であると判りました。

このように山の中からいっせいに破裂音が聞こえたことは今まで経験がなく感動しました。近くまで行き、ひらひら落ちてくる鞘を拾いましたが、種子は遠くに飛ぶのかなかなか取れませんでした。

物理学者・随筆家・俳人である寺田寅彦の【藤の実】にも書かれていますが、今日は晴れの日が続き、乾燥して、やや強い風があつたので、遠くに種子が飛ぶ条件を満たしたので、一度に多くの数の鞘がはじけたのでしょう。

自然はすごく神秘的で、命を繋ぎ繁栄させるために、力強く生きてるんだなと実感させられた1日でした。自然の息吹は凄い。さんろくに住んでいて貴重な現象を経験しました。

明日はどうなんでしょう⁇
もう種子の入った藤の実はあるのか?

蕗の薹(とう)もたくさん芽を出し、梅の花も6部は咲いています。サンシユウやこぶしの花芽も膨らんできました。もうすぐです【春】は。

さんろく自然塾うめだファーム
奈良県御所市増606番地